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感謝したいのはこちらの方だ。ノアさんの家族に会えることが素直にとても嬉しい。ただ、クリスマスイブの夜ということは…
「じゃあ、今からクリスマスプレゼントを買いに行きましょう。」
「え?」
ノアさんが何を言ってるのかわからないという目をするので、おかしくて思わず口の端がほころんでしまう。
「テオとその親御さん?にも何か小さくてもプレゼントを買っていきましょう。」
「ああ。確かに。じゃあ今からデートするか。」
デート、という言葉がただ単に2人で出かける、という意味で使われていることはわかるのに、その言葉だけで舞い上がりそうになる自分を心の中で押さえつける。
「何がいいでしょうか?」
彼らの好みは知らないからと聞いてみると、ノアさんも頭を悩ませ始める。特定の趣味などがないのだろうか。
「…無難に菓子とかかな?あ、でもクリスマスってケーキあるしなー、、、。
あ、マフラーとかどうだ?2人とも持ってなかった気がする。お揃いの。」
マフラーか。それなら。
「とても素敵なデザインのものを街で見かけました。僕はマフラーを何本か持っているので買おうか迷っていましたが、2人に色違いで買いましょう。」
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