女Aに男Bはかく語りき

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「…」 B「睨むなよ。謝ってんだろ」 A「あなたでしょう?木の枝で助かったけど、おかげでメガネが曲がってずり落ちてくる」 B「何を言ってるのかな」 A「おかしいと思ったのよ。ほとんど話したこともない地味な私を、あなたのような派手な人が誘ってくるなんて」 B「俺は純粋に崖の上から見える見事な雪景色を君に見せたかっただけだよ!」 A「その崖の上から私を突き落としたのは、あなたでしょう?」 B「崖から落ちたのかい?それは大変だ!」 A「そんなお芝居いらないから。落ちる瞬間に、あなたの顔をこのカメラで撮ってるから」 B「…」 A「なんで私がこんな目にあうのか考えたの。多分、私がこないだ街で撮った写真でしょ?ビルを撮っていたら偶然、あなたが女の人といるところが映ってた」 B「…」 A「あの女の人、こないだニュースになってたマンションで変死した人よね?犯人不明の」 A「カメラとデータをよこせ。そうしたら何もしねえから」
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