[3] 無尽蔵のガラクタ

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彼女も、私にしっかりと抱きつく。 食べているのはドラム缶なのに、彼女からは鉄の匂いなんてしない。 甘い香りだ。 私は彼女のたまに鼻先をあて、その幸福を甘受する。 「あのね」 一拍おいて 「わたし、あなたのこと、食べたいの」 「………知ってる」 「ええ、わらわないでよ!」 3/end
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