[1] クラシックのCD

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私は立ち上がると、冷凍庫へ向かう。 中から凍らせたマカロンを取りだした。 歯をたてるが、当然、かみ砕ける理由が無い。 あの子を見ていると、何でも食べられる気になるから不思議だ。 「……緑色、ちょうだい」 ようやく彼女の興味がCDからそれた。 凍ったマカロンを投げて与える。 それを追う彼女の口から、欠けたCDが落ちた。 かわいそうだから、最期まで食べてあげてください……。
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