[2] ラベンダー畑

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[2] ラベンダー畑

「眠れないにしても」 ちょっとしたラベンダー畑になっている部屋。 その隅を見て、私は思わず声を荒げてしまった。 「やりすぎじゃないのか」 「らってぇ」 彼女は寝転がりながら、ラベンダーをもぐもぐと咀嚼している。 強い香りに思わず顔をしかめる。 彼女はあわてて、頬ばる本数を増やした。 すぐにでもベッドから花をなくそうとしているのだろう。
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