[2] ラベンダー畑

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「香りなんてすぐに慣れるから……」 だから気にしないでいいよ。 そう言おうとした。 そして気づいた。 彼女も慣れてしまうんだろうな。 安眠をもたらすそのやわらかな花の香りに。 ならば彼女は花を咀嚼するしかない。
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