01:親友きたれり
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「お前は誰だ?」 一応聞いてみたものの、実はあまり彼に興味は無い。 どちらかと言うと『切断された俺の身体』に興味深々だ。 しかし今の俺には動くこともままならない。 様子が確認できない……。 「僕は伊根屋」 名乗ると彼は、俺をひょいと持ち上げた。 あぁ、惨劇の部屋がよく見える。 扉にすがりつき絶命している俺の死に様は、予想よりもこっけいな姿だった。
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