01:親友きたれり

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「ところで」 俺は『伊根屋』の腕の中におさまったまま尋ねる。 「俺は死なないのか」 「だから言ったでしょう? 僕はきみを助けにきたんだって」 「もっと早く来てほしかった」 「そこは心配いらないよ」 伊根屋は、床に落ちている『血濡れ包丁』を蹴っとばす。 「きみは不死だからね」 「はぁ」 自分の状況がよく分からない。 でも不死って言うのなら、そうなんだろう。 じゃないとこうして首だけの姿で生きているわけがない。
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