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02:山の中にて
いつも同じ服を着ているなあと感心しながら見ていたら、
伊根屋はおだやかな笑みを浮かべて
「これが僕の制服みたいなものだからね」と言ってきた。
考えていることがだだ漏れだったのがしゃくなので、俺は堂々と嘘をつく。
「服のことなんて聞いてないぞ」
「僕は未来予知ができるんだ」
伊根屋の言うことは、あまりまともにとりあってはいけない。
俺とこいつが『親友』になってから学んだことだ。
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