02:山の中にて

1/5

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ

02:山の中にて

いつも同じ服を着ているなあと感心しながら見ていたら、 伊根屋はおだやかな笑みを浮かべて 「これが僕の制服みたいなものだからね」と言ってきた。 考えていることがだだ漏れだったのがしゃくなので、俺は堂々と嘘をつく。 「服のことなんて聞いてないぞ」 「僕は未来予知ができるんだ」 伊根屋の言うことは、あまりまともにとりあってはいけない。 俺とこいつが『親友』になってから学んだことだ。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加