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プロローグ
◇◆◇
恋愛アニメやゲームは、素敵なご都合主義――いやロマンと言うべきか――に満ちている。
現実には複数の異性がなぜか自分を好きになったり、誰もが憧れる女性が彼女になったり、などということが、平凡な自分には起こるはずもない。
しかし、だ。そんなことが現実に起こるかもしれないという妄想を抱くのも、思春期の男子にとってごく当たり前のことだろう。
加賀屋 翔は、そんな妄想が少し過ぎる高校生だった。そして実際に、運命的と思える出会いをした。
ただその先は、思い描いていた展開とは全く異なるものだった。
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