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右の口角だけ上げて見下ろせば、潤んだ瞳が驚いたように見開かれた。
「・・・っ、ちが」
「違うんですか?これ、初めて見る下着ですけど」
「あ・・・そ、そうだけど・・・そういうわけじゃ、ない」
否定しようとする彼女の言葉に被せるように言えば、動揺したように目を逸らされた。
いま、絶対嘘ついた。
本当素直じゃないんだから。
まぁ、否定するのは予想してたけど。
「今日のために新しい下着、用意してくれたのかと思ったのになー」
「うぅ・・・ち、ちがうもん」
本音を引き出そうと意地悪な言い方をしてみるけれど、頑なに否定する宏実さん。
ここまで否定されたら、無理矢理にでも素直に言わせてやりたくなる。
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