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「ふーん。まぁいいですけど」
指先で髪を耳に掛けて、耳たぶにキスをする。
そのまま舌を縁に沿って滑らせて内側へと舌先を這わせる。
かぷと耳たぶを甘噛みしてみると、宏実さんの肩がビクリと跳ねた。
「ふっ、可愛い」
わざと低めの声で耳元に囁けば、分かりやすく反応してくれる。
「やぁっ、そこでしゃべらないで」
「だめ、逃げないで」
私の肩を押して逃げようとするから、その両手を捕まえて左手でまとめてベッドに押し付けた。
──濡れた耳に息がかかるとゾクゾクする。
それが分かっててやってるんだけどね。
いちいち反応する宏実さんが可愛いから、何度だって苛めたくなるんだ。
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