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「どうすればいいのかな?この状況。」
いきなり自分の部屋に女の子のような格好をした男の子が来て、パンツをみられてビンタしたら気絶して…。うん私のせいだよこれ。けど見られたわけだから、ね?恨まれてないよね?
ていうか…
「まだ自己紹介しかしてないんだよねえ。暇だし観察してみようかな?」
よく見てみると、長いまつ毛、美少女のような顔。髪は背中に届くぐらい長く、髪の毛の先から5㎝までは、綺麗な銀色をしていて、その上からてっぺんまでは、美しく、輝いているように見える、綺麗な黄色をしていた。目を開かせると髪の毛と同じ綺麗な黄色と銀色のオッドアイであり、そこには吸い込まれそうな魅力があり、なんとも言えないような興奮を覚える。その魅力を感じて、林斗と名乗った男の子に顔を近づけて…
咄嗟に顔を離した。
「危ない危ない。まだよく知らない子に私の初めての…キ…」
そこまで言って顔が真っ赤になる。こんなところをこの子に見られたらヤバかったなぁ。そこで林斗の方に視線を戻すと…
目を開いていた林斗が顔を今まで見たことないほど紅く染めていた。それを見て自分も釣られて真っ赤になってしまう。
「そ、そういえばバステトって名前に聞き覚えがあるんですけど。」
林斗が起き上がり、目を逸らした状態で聞いてきた。目を逸らさないでよ!気不味くなるじゃん!
「聞き覚えがあるのは当たり前なんじゃないかな?一応私神様だし。」
「…え?という事は君ってあのエジプト神のバステト?」
「うん。」
そう答えると、林斗は一回顔を真っ青にして、それからもう一度顔を赤くした。
「もしかして、さっき私のを見た事を思い出したの?」
「そうですけど。うん。ごめんなさい。」
「あぁ、いいよ。私のを見られたのは私が君を女子だって思ったからだし。それにこれからしばらく一緒に住むことになるんだし、ね?」
私は片目を閉じて笑いながら言った。
あれ…?男女が同じ部屋に一緒に住む…?それって…同棲…だよね?いやいやいや!私と林斗は契約してしばらく一緒に住むだけ!神様と人間だしさ!そんな恋仲になるって事は…。無いよね?ね?
「ところで、君の事はなんで呼べば良いのかな?」
「僕の事は普通に林斗って呼んでください。あと、一緒に住むんですよね?しばらく。だとしたら遠慮せず色々言ってくださいね。」
「じゃあ契約を済ませないとね。」
「契約ってどうやるんですか?」
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