第一章 隠す感情 

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「ハデス?林斗は私のものよ。早くその手を離しなさい?」 「何を言っておる!林斗は儂のものじゃ!のう?林斗。」 ハデスと私が胸を林斗に押し付けてるからかな?林斗顔赤いよ。 「あ、あの?ハデスさん?バステトさん?なんでそんな怖い顔してるんですか?可愛い顔が台無しになりますよ?もちろんお二人は怒った顔しても可愛いですけどね。」 「「そういう事は私(儂)だけに言って!」」 「そんな事言われても…可愛いのは可愛いですし。」 「「だ~か~ら~!!」」 「ひゃい!すいみゃせん!」 「噛んじゃって、可愛いなぁ。」 「そうじゃな。うぅむ。そうじゃ。」 ハデスが何か考えついたようね。そう思ってたらハデスが林斗の腕を…自分の胸に押し付け始めた!? 「どうじゃ?見た感じだとわからないじゃろうが大きいじゃろ?どうじゃ?儂を選んだらこの大きさを堪能出来るのじゃぞ?」 「あ!ずるい!林斗!私のも触って!」 そう言って私も自分の胸に林斗の手を押し付ける。なんか恥ずかしいな。変な感じ。 「どう?林斗?私のもなかなか大きいでしょ?それに張りも結構あるわよ?どう?私を選んだらこれを堪能出来るのよ?」 林斗は顔を赤くしてプルプル震えてる。揉みたければ揉めばいいのにね。あれ?震えが止まった? 「二人とも…なんで僕を取り合ってるのかわからないけどハデスさんは何のために来たんでしたっけ?あと僕からしたら、二人とも会ったばかりなのでせめてそういう風にするならもうちょっと僕の事をしって欲しいと思うんですけど。」 「「急に元に戻らないでくれるかな!?すごい勇気だしたんだよ!?」」 「いや…そんなこと言われても…。まあとりあえずハデスさん。ゆっくりしていってください。」 林斗はそう言って飲み物取りに行っちゃった。せっかく初めて好きな人が出来たのにな。……え?好きな人? ハデスも正気に戻ったようで頭を抱えてる。もう~、何であんなことしちゃったの!この私が人間相手にあんな風になるなんて! 「…今考えたら林斗とは初めて会ったのじゃな。何故儂があんなに必死になって人間ごときに色目を使ったのじゃ…。それに林斗の事を思い出したら心臓がドキドキして止まらない…。バステッタ。何故か分かるかの?」 「わからないから考えてるんでしょ。気不味いよぉ~。今日から5日間一緒に住むのにぃ~。」
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