第一章 隠す感情 

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「林斗とお主が一緒に!?何とけしから…じゃなくて羨ましい!決めた!儂も5日間ここに泊まる!」 「本音の方が出てるよ。ていうか仕事は良いの?って部下に押し付けて来てたのか。じゃあ、うーん。まぁ、ベッド大きいしみんなで一緒に寝ようか。」 「なっ、何じゃと!?それは…恥ずかしいというか…あ、けどどさくさに紛れて林斗にあんな事やこんな事を…!」 すごいにやけてるな。まぁ、私もその事を考えるとにやけちゃうんだけどさ。はぁ~、同棲かぁ~。ん?あっ!いやいやいや!同棲じゃないから!ハデスだってうちにちょくちょく泊まってるじゃん!それだと思えば…って思ったけどさっきの事を考えると…! 「「ニャァァァァア(アァァァァァァァ)!」 「っ!?どっ、どうしたんですか!?どこか具合でも!?飲むのやめて先に寝ますか!?」 そう言って林斗が戻ってきた。その手にはおそらく林斗自身が選んできたオランジジュースとビールが何本かがある。 「「その優しさが心に刺さる!あとビールは飲む!付き合え!」」 「むぅえ!?ハッ、ハイィィ!」 「むぅえ!?ハッ、ハイィィ!」 驚いて僕はそんな素っ頓狂な声をあげてしまった。さっきの事もあるからすごい気不味い。ハデスさんとバステッタの胸…。柔らかかったなぁ。出来ればまた触り…いや…あんな叫んでたしきっと嫌だったんだよな。何であんな積極的だったかはわからないけど。 「っていうか…いつのまにそんな飲んだんです!?」 気付くと持ってきたはずのビールが全て開けられていた。 「うるしゃい!もっとお酒持ってきちぇ!早く!わちゃしはお酒が飲みちゃいの!」 バステッタ何でそんな感じになっちゃったの!? 「そうじゃそうじゃ!もっと酒を持ってくるのじゃ!さっきの事を忘れるには酒を飲まないと無理なのじゃ!」 さっきの事…やっぱり嫌だったんだな。 って!何で服脱いでるのこの人たち!酒癖悪ッ!っていうか大きい…。さっき僕はあれに…駄目だ!邪な考えは捨てよう! 「ほうら林斗。儂たちの胸を見てみろ。大きいじゃろ?どうした?触りたいか?触りたければ触るが良い!こんな儂たちので良ければな。」 あれ?何で最後テンション下がったの?てか、あーもう! 「そんな事よりもう寝ましょうよ!もう5時ですよ!朝の5時!」 そう言ったらハデスとバステッタは地べたに座り泣き始めた。何で!?
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