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「きみもブーツカットじゃん」  笑顔のままの彼女が僕のジーンズの裾を引っ張りながら言う。 「ブーツカットって、なんでダサいって言われるのかな」  そう言って、彼女のブーツカットの裾を引っ張ってみた。  それからブーツカットの話題で盛り上がった。  いつの間にか、空が晴れている。 「あたしが来ると晴れるのよ」  彼女が自慢げに言う。 「もしかして、晴れ女なんじゃない?」 「そう、あたしは晴れ女なの」  笑いながら言った彼女は目を閉じて、再び顔を空の方に向けた。  風はとても穏やか。  太陽の日差しが柔らかくて温かい。  日向ぼっこを楽しんでいるかのよう。 「空っていいね」  彼女が嬉しそうな声でつぶやくように言った。
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