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里谷はにやけて結城に
『飲んだ勢いで風俗行くか?』
結城は里谷の言葉に慌てて
『婚約者が一緒に来てるんだから無理だろ。』
金田は笑って
『お前ね、結婚したらいけなくなるんだぞ。』
里谷も笑って
『婚約って事はまだ法律上はまだ独身って事だぞ。行くなら今でしょ。』
里谷は小声で
『独身最後、俺達と思い出を作ろうぜ。』
結城は笑って
『バカな事言うな。敬子を裏切るわけいかないよ。』
里谷は
『友情より恋愛を選ぶのか。』
結城は
『里谷、お前は友情を選ぶのか?』
里谷は笑って
『もちろん俺は恋愛。』
結城も笑って
『そら見ろ。』
金田も笑って
『俺も同じく。』
結城は昔を思い出し
『そう言えばあの頃、館山市にある風俗行こうって話しもあったよな。』
金田も昔を思い出し
『あったあった、これも社会勉強だって大義名分をつけてクラスの男半分ぐらいで行ったよな。』
里谷は笑って
『確か、いざ館山市の風俗店の前に行った瞬間に誰も入る勇気がなくてな。誰だ?最初に行こうなんて言い出した奴は?』
結城も笑って
『それ金田だったんじゃないか?』
金田は里谷を見て
『俺じゃないぞ、里谷だろ?』
里谷は
『いや、多分違うぞ。高山じゃなかったっけ?それとも結城か?』
結城は
『俺は敬子がいたし、俺からは言わないぜ。』
里谷は結城を見て
『それ考えると、結城お前ら結婚まで時間がかかったな。』
結城は一口酒を飲み
『色々あったんだよ。』
金田は
『でもあの頃から付き合ってて、やっとここまできて・・・俺達は嬉しいよ。』
その時、ホテル関係者の男性が血相を変え慌てて結城達の居る場所に走ってきた。
『お客様・・・』
『………ッッッ!?』
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