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中瀬は
『結城君、いきなりなんだもん。びっくりしちゃった………凄く熱いキスだったし。まだ、身体が火照ってる………』
結城は房総スカイラインを運転しながら
『俺は約束を守ったまでだよ。』
中瀬は
『ありがとう、嬉しかった………けど、約束じゃなくてもやってほしいな………』
結城は笑って
『考えとく。』
中瀬は
『ケチ………』
結城は
『そういえば野間口と小川さん、近々鴨川市と茂原市合同で開催する食の会議だっけな、鴨川市で選ばれて会議に出席するらしいよ。』
中瀬は
『それこの前小川さんが言ってたよ。もしかしたら次の鴨川市の方で会長になる可能性があるって。』
結城は
『小川さん、凄いじゃん。やっぱりコツコツやってきた甲斐があったよな。』
中瀬は
『もし会長に選ばれたら副会長に野間口君を推薦するって言ってたよ。』
結城は
『それが実現したら小川さんも野間口も凄いじゃん。』
中瀬は
『私も本当に嬉しいよ。』
結城は
『明日、ジュエリーショップに行って何か進展すれば良いんだけどな。』
中瀬は
『まずは………カナって女性、防犯カメラの死角、名簿の行方………』
結城は
『なかなか先には進まねぇな。』
中瀬は笑顔で
『焦らない焦らない。ね、結城君………』
結城は
『知らず知らずに焦ってきやがるぜ。次に狙われる人物がわかればな………』
中瀬は
『次に狙われる人物に、頑張ってもらわないと。』
結城は笑って
『次に狙われる人物に犯人を返り討ちにしてくれって?』
中瀬は
『だから、次に狙われる人物に格闘センスがある人物ならな~。』
結城は
『そんな上手い話しがあるかよ。あったら苦労しないって。』
中瀬は
『だよね~………』
結城は
『腹減った~。早く帰ろう。』
中瀬も
『私もお腹減った~。』
結城は
『それじゃ早く帰るぞ~。』
中瀬は
『りょーかーい。』
結城は
『そろそろ鴨川市街にはいるけど、暗くなっちゃったな。中瀬さん、敬子に電話しといて。心配してるだろうからさ。』
中瀬は携帯電話を取り出し
『うん、わかった。』
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