鴨川広場の夜は更けて3

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敬子は 『誰がわからずやですって?純君の方がわからずやじゃない………』 結城は 『俺より敬子の方がわからずやだよ。』 敬子は 『私より純君のほうが………えっ?』 その瞬間、結城は敬子を軽く抱きしめた。 結城は 『今日はじゃれあいは終わりな。』 敬子は結城の胸で 『うん、そうだね。わかった、じゃれあいは終了ね。純君の胸暖かい………』 結城は 『敬子、お腹の子供の為に頑張り過ぎちゃ駄目だからね。』 敬子は 『うん、わかった………』 小百合は 『あの………私達が居るのお忘れでは………』 佳奈枝も 『目のやり場に困るんですけど………』 中瀬も 『見てるこっちが暑くなってくるんですけど………』 結城は笑って 『敬子、もう暫く見せつけてやろうか?』 敬子も笑って 『うん、そうだね。見せつけてやりましょ………』 小百合は敬子と結城を見て 『この二人、羨ましいと言うか、呆れると言うか………』 佳奈枝は 『呆れたを通り過ぎて怒りを覚えるのは私だけ?………』 中瀬も 『怒りを通り過ぎて傷口を強く触ってやりたいって思ってるのは私だけ?………』 結城は敬子にわざと 『何か聞こえてきたか?』 結城の胸の中で敬子も笑って 『うぅん………何も聞こえてこなかったよ。』 結城は 『それじゃもう少し見せつけてやろうか………』 敬子は 『そうだね………』 その瞬間 『……痛ッッッ!!』 中瀬が結城の傷口を触り 『社長、お仕置きです………』 結城は 『………痛ッッッ!!中瀬さん二度も痛いって………』 中瀬は 『私以外に沖谷さんと早坂さんの分、後一回残ってますが………』 結城は 『もう勘弁して~………』 小百合は 『結城君と中瀬さんの絡みも面白いね~。』 佳奈枝も 『幼稚園から大学まで一瞬だったし、息は合うでしょ。』 敬子は 『中瀬さん、ストップ。もう止めてあげて………』 中瀬は 『は~い、結城君ごめんね、大丈夫?』 結城は 『痛かったけど今は大丈夫。そう言えば産婦人科はどこ?』 敬子は 『ここだよ。』
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