鴨川広場の夜は更けて3

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結城は 『ここの病院の産婦人科なんだ。診察受ける時は中瀬さんか俺が運転するから。一人で行くのは駄目だよ。』 敬子は笑って 『純君は怪我が治ってから運転だからね。』 結城は 『俺が退院して暫くは中瀬さんが事務仕事しながら敬子を見ててもらわないとな………』 敬子は 『事務仕事ぐらいは出来るから大丈夫だよ。』 中瀬は 『結城君は真田さんが一人になる事が心配なんだよ。だから私も事務所に残るからね。』 敬子は 『そんな大げさな~………』 小百合は 『お敬、二人に甘えなよ。みんな心配してるんだよ。』 佳奈枝も 『そうだよ、みんなに甘えなよ。』 敬子は 『うん、わかった。そうするね………純君、中瀬さん、よろしくね………』 結城は 『男か女か楽しみだな~。』 敬子は 『そう言えば、今は産まれる前に性別わかるらしいけど、どうする?』 結城は 『それは敬子が決めると良いよ。お腹を痛めて子供を産む大変な作業をするのは敬子だしさ。』 敬子は 『うん、わかった。私が決めるね。どうしようかな?今から迷っちゃう。』 小百合は 『今から迷ってどうするのよ。まだ先の話しなのに~。』 佳奈枝は笑って 『敬子も先走ってるよ。結城君の事は言えないな。』 敬子は顔を赤らめ 『だって~楽しみなんだもん………』 結城も 『俺も楽しみだよ。名前も決めたいな。次、鴨川書店で赤ちゃんの名前決めの本買ってきてよ。』 佳奈枝は笑って 『この二人、絶対に親バカになるぞ………』 中瀬も笑って 『私もそう思うよ。』 小百合も笑って 『確実でしょ………これこそ火を見るよる明らかとはこの事よ。』 中瀬は 『多分、結城君は子供を怒れないよ。叱るのは真田さんだろうな。』 敬子は 『私も同じ意見だな。純君では無理だろうな。』 結城は 『敬子、中瀬さん、俺はそれ認める。』 敬子は 『でも叱る時は純君もちゃんと叱ってね………』 結城は 『叱り方の勉強もしなきゃマズいな。小川さんや越智さんに聞くよ。』 敬子も 『私もそうする。一緒に二人に聞きに行こうね。』
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