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次の日の朝5時
トントントン………
『おはよう………って、結城君が台所に立ってるっ!?』
結城は台所で朝食を作ってる最中に中瀬が台所に入って来た。
『おはよう。って、俺が台所っておかしいか~?』
中瀬は結城の横に立ち
『結城君が台所にって初めて見たよ。私がやるから座ってて。』
結城は中瀬と交代しイスに座り
『これでも敬子と同棲する前は、毎日台所に立ってたよ。』
中瀬は包丁を使いながら
『結城君が台所って凄い意外だな。お味噌汁は何にする予定だったの?』
結城は
『あさりの味噌汁にする予定だったよ。多分、敬子は今日二日酔いだろうからさ。中瀬さん、今日は事務仕事になるかもよ。』
中瀬は
『そうだよね。真田さん、いつもならこの時間に起きて朝食作ってるもんね。真田さん、今どんな状態なの?』
結城は朝刊を読みながら
『まだ寝てるよ。今日は寝坊してる。』
中瀬は笑顔で
『寝かせておいてあげようよ。』
結城は
『今日は休んでもらう予定。寝てるかどこか買い物にでも行って楽しんで来てもらっても良いと思うよ。』
中瀬は小皿に味噌汁のスープを入れ結城に渡し
『それ良い考えだね。これ味見してみて。』
結城は手渡された小皿の中の味噌汁のスープを飲み
『うん、美味しいよ。』
ガタ………
『ごめんね、寝坊しちゃった………』
敬子が起きてきて台所に入って来た。
結城は敬子に
『二日酔いは大丈夫か?今日は寝てなよ。ゆっくりしてな。』
中瀬も敬子に
『大丈夫なの?今日の事務仕事は私に任せてゆっくりしててね。』
敬子は
『少しだけ頭が痛いけど、薬飲めば大丈夫。私だけ寝てる訳にはいかないよ。』
結城は敬子の前に立ち、部屋に戻そうと敬子の身体を回転させ
『たまには俺の意見も聞きなよ。』
結城は敬子を連れて二人で部屋に入り
『今日は俺達に甘えてゆっくりしててほしい。体調が良くなったら買い物にでも行っておいでよ。』
敬子は結城を見てため息をつき
『はぁ~………本当に良いの?』
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