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結城は
『当日もこんな感じだったらしい。これは確認してる。だから施工した会社に無理やり頼んで協力してもらった。後は浜千鳥のペンダントに指紋が合えばな………』
敬子は笑って
『施工した会社にまた頼んだんだ………後でお礼しなきゃね。ってか純君凄い大胆だな。』
中瀬も笑って
『施工した会社、優しい~。』
結城は中瀬の言葉に笑って
『ほとんど無理やり頼んだから、多少はブツブツ言われたよ。』
プルルル、プルルル、プルルル………
結城の携帯電話が鳴った。
『もしもし結城です。』
《もしもし、大門です。》
『もしかして浜千鳥のペンダントの話し?』
《先輩、浜千鳥のペンダントの指紋と、先輩達が調べた家に行って採取した指紋、ある場所のお宅で一致しました。》
『もしかして鴨川市の………』
《せ、先輩………なぜそれを………》
『やっぱり思った通りだ………俺を狙ったのも高山殺害も木田殺害もこの人物だよ。』
《先輩、犯人を必ず落として下さい。落として自首させれば警察で自殺と断定した結果が、警察自ら覆す事もありますから………》
『本当に覆るなら頑張るけどね。まぁ、お互いに頑張って覆そうよ。』
《了解です………》
お互いに携帯電話を切り
『さて、どうやって落とそうかな………』
敬子は結城を心配し
『純君、ここからは大門君に………』
結城は
『ごめん………ここまできたらやりたい。』
敬子は結城の正面に立ち
『絶対に私の前から居なくならないって約束してね………』
『わかった、絶対約束する………』
中瀬も結城に
『真田さんを一人にしたら私も結城君の事許さないからね………』
結城は
『大丈夫。敬子を一人にする事はしないから。』
中瀬はわざと結城と敬子に背を向けると
『敬子、絶対に一人にしないから………』
『純君、必ず無事で居てね………』
結城と敬子はお互いに涙を流し暫く抱きしめ合った。
敬子と結城に背を向けてる中瀬も涙を流していた。
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