友よ…

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結城はもらい泣きし越智に 『越智さん、つらかったろ………』 越智は結城を見て笑い泣きし 『何で結城君まで泣くのよ~。』 結城は 『ごめん………ちょっと待って。今、涙止めるから。』 越智はついに笑ってしまい 『涙を止めるって、そんな事出来るの?でも………私の為に泣いてくれてありがとう。』 結城は 『やっと落ち着いた。』 野間口は結城を見て 『本当にお前は涙もろいな。』 結城は 『年齢重ねる事に涙もろくなってる気がする。高山とあの後はどうなったの?』 越智は 『あの後、会場の外に出てから高山君が必ず今の嫁と別れるから待ってろって………そう私に言ってからすぐに走ってどっか行っちゃったんだ。』 結城は 『どこに行ったかはわからない?』 越智は 『うん、わからない。ただ言えるのは会場の反対の方に走って行ったぐらいかな。』 結城はメモをしながら 『そう言えばお子さんはいくつなの?』 越智は 『来年小学生だよ。今日は実家に預けてる。孫も親に懐いてくれてるし、親も喜んでるよ。』 結城は 『越智さん、今仕事は?』 越智は 『病院とかの掃除屋やってる。だけど半日だけの仕事だからそんなに稼げないんだ………他の仕事したいけど仕事がなくて………。』 結城は鞄から名刺を出し 『これ俺の名刺、越智さんにあげる。何もなくてもいつでも連絡してよ。』 越智は名刺を自分の携帯電話に登録し 『今結城君の携帯電話に、私から電話入れるから登録して。』 越智は結城の携帯電話にワン切りした後、メールも出した。 『登録するね。メールアドレスも登録するね。』 野間口も越智に名刺を渡し 『これ俺の名刺。受け取って。』 越智は野間口の名刺を受け取ると、その名刺を見て 『居酒屋さんやってるんだ………。』 野間口は 『飲みにおいでよ。ご馳走するからさ。それと、もし本当に仕事がなければうちにおいで。』 越智は涙が溢れ 『二人共優しい………』 結城は笑って 『そんなんで泣くなよ。』 越智は 『凄い嬉しくて、今までの緊張感の糸が切れた感じで。』 結城は 『今から居酒屋大将に飲みに行こうか。明日は仕事なの?』 越智は 『明日は休み。』 結城は 『飲んだ後、今日はうちに泊まりなよ。』 越智は 『本当に良いの?』 結城は優しく頷いた。
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