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敬子はふてくされた様子で
『純君、素直じゃないんだもん………』
越智が飲み物を運んできた。
『結城君は敬子さんの事が大好きだから、結城君の事だから一人より二人って思ってるんじゃないの?』
結城は
『だから俺は現担ぎだって………』
越智は
『結城君、敬子さんの事になると一生懸命になっちゃうんだもんね。』
結城は
『敬子と産まれてくる赤ちゃんを身体を張って守らないとね。』
敬子は
『純君、私達の事頼むね。』
野間口が料理を運んできて改まって
『実はみんなに報告があるんだ………』
結城は
『改まってどうした?ついに居酒屋大将二号店をまるやまの隣に出す事になったの?』
野間口は笑って
『違うよ。しかも居酒屋大将二号店をまるやまの隣に出しても、まるやまに勝てる訳ないだろ。』
野間口と越智はお互いに顔を見合わせて照れ笑いをし、越智から
『実は私居酒屋大将の将来の女将になる事になったの………』
結城は
『越智さんが居酒屋大将の将来の女将………ってどう言う事だ?』
敬子はすぐに気がつき
『それじゃ、越智さん野間口君と?』
越智は顔を赤らめ
『うん、野間口君から二代目居酒屋大将の女将になってくれないかって言われて………近い将来俺の伴侶になってくれって………』
結城は
『そっか~、越智さん、野間口、おめでとう。』
中瀬も
『越智さん、良かったね~。おめでとう。』
敬子は
『越智さん、おめでとう。子供は?』
越智は照れながら嬉しそうに
『俺と一緒に育てようって言ってくれた。三代目候補にしようって………捨てる神あれば拾う神ってやつだよね。』
野間口は笑顔で
『越智さん、色々一生懸命でさ。そこに惚れたよ。』
結城は喜びながら
『越智さん、良かったじゃん。野間口は申し分ない性格だから信じてついていけば大丈夫だよ。』
敬子は
『赤ちゃんが産まれたら、わからない事越智さんに色々聞くからね。』
越智は敬子のお腹を触り
『いつでも聞きに来て大丈夫だからね。』
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