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敬子は話しを続け
『純君、カッコいいって思ったよ。』
結城は敬子の言葉に照れて
『そ、そうかな?』
敬子は
『今も昔も変わらないな~って思ったよ。中瀬さんが他の中学の生徒数人に絡まれた時の話し、一人で中瀬さんを助けたって………』
結城は笑って
『二人、三人倒したけど、多勢に無勢ボコボコにされたけどね。』
敬子は
『私の時だって………』
結城は
『相手が敬子だったから、あれだけの事が出来た。話しを変えようよ。明日はジュエリーショップ巡りをする予定。』
運転中の結城は自分の左手を敬子の右手の上に被せる様に乗せた。
『純君の手暖かい………』
結城も
『敬子の手も暖かいよ。』
敬子は
『中瀬さんには申し訳ないけど、今日は純君と一緒に行けて良かった。』
結城は
『俺もだ………』
車は赤信号で停車し、二人は顔を見合わせた。
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