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 朝がくるのが怖いのだと、彼女は言った。  どれだけ色鮮やかでも、それが作りものだと知ってしまっているからなのだと。  大人びた横顔にどきまぎしながら、私は確か、それでもきれいだと思う、というようなことを答えた。  朝になると、青や白や黄色の光がくるくる回り、色によって鐘が鳴るのだ。  だから、あの頃の私は、朝が待ち遠しくてたまらなかった。  明日は何色だろうか、どんな音色だろうかと考えるだけで、幸せな気持ちで眠りにつくことができた。
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