第1章 2018年10月24日

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 この半年間、チーパパの心は揺れに揺れていた。 「手術しようか?しまいか」  気分はハイにはなれなかった。  塞ぎ込む心を振るいたたせようとしたが、無駄だった。 「ほんとうは、あまり、体に傷をつけたくないんだが」 「癌化する恐れもあるから」 「早い内に処理しないとな」 「自分には言い聞かせるけど、家族もあるからな」 「家内は救急車で運ばれる程、めまいはするし」  チーパパは階段で、風呂を洗った後、足が濡れていたので、滑ってしまい。腰を強打し た。 「こんな状態では共倒れだな」 「オレだけなら、まだしも」
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