第1章 2018年10月24日

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 10月24日に手術が決まったのは、部長先生の一言だった。 「来週、入院部屋が空いてるよ!」 「こんな早く、10月という良い気候の時に、手術ができる。なんてチャンスふだ」  チーパパは、ほんとうは来年の2月からぐらいに予定していた。 「いい季節に手術ができるなんて、それに部長先生が自ら手術をしてくれるなんて、ありが たい」チーパパは感謝の心でいっぱいだった。 「そうは言っても、でも、痛いんだろうな」 「できるだけ、したくなないんだがな」 「将来、癌化するといけないからな」 「胆のうをとれば、スッキリするな」  しかしながら、心の迷いはなかった。 「決めたからな! 手術しよう」
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