27人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
遅い時間。少女は繁華街から帰宅の途中。
空き時間ならいつでも利用可能なIoT化された学習塾に通っていた。
放課後すぐに塾へ向かい、2コマ分受講をする。
親は勝手に、遅い時間の勉強だと思っている。
ノルマを終え、繁華街の外れにあるドン・キホーテ前で待ち合わせ。
今日のパパ活の相手は中学校教師。
生徒と同年代女子の生の声を聞き、指導に活かしたいなんて言っている。
だけど私を見る目は、眼鏡の奥から黒い欲望がダダ漏れ。
時間はまだ18時台。
私達は近くの小さな喫茶店に入る。
人目を気にして、この喫茶店を選んだのだろう。
マスターは、いらっしゃいませとだけ言って、奥のテーブル席を促した。
最初のコメントを投稿しよう!