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Aさんは学校1の美人だ。しかし、浮いた噂は一切聞かない。
これはチャンスなのでは……。そう思った俺は学校以外で会える場所を探した。
冬のある日、身を震わせながら歩いているとAさんがいた。息も白くなる寒空の下、彼女は真剣にシャッターを切っている。
その先には、一羽のタンチョウが優雅に羽を伸ばしていた。
なるほど、動物が好きなのか。よし、接点を増やして仲良くなるぞ。
僕が近づくと、気づいたように視線を向ける。そして、透き通るような声で言った。
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