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翌日になると、ラジオで大雪の予想だと知った。
週間の天気では振っても小降りだと言うことだからと安心していたのだ。
焦る菜月はすぐにテントを畳み、スコップでビバークの用意をした。
大雪で崩れないように雪を固めて雪洞を作ると、風が吹き込まないように布で入口を覆った。
次の日は周囲の雪かきに追われた。1時間毎にスコップで雪を避けて雪洞を守った。
なんとか大雪を超えると次はオコジョの探索に向かった。
中々見つからずに諦めかけていた時にオコジョの足跡を見つけた。
(チャンスだ!)
ゆっくりと足跡を追うと、そこに真っ白なオコジョの姿があった。
菜月は夢中で写真を連写した。
オコジョはその気配に気が付いてすぐに逃げてしまった。
神がかり的な偶然でオコジョを撮影できたことを菜月は喜んだ。
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