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「うわっ!」
突然知らない声に話しかけられたものだから、驚いて大きく肩が揺れたのが分かる。
思わず隣の健斗と隆明2人を見たが、同じように驚いて健斗は目を見開いて固まっているし、隆明は尻餅をついてしまっていた。
「…ごめん、びっくりさせちゃったかな。」
申し訳なさそうに眉を下げ小さな階段下にいた、声の主に目をやる。
陽の光が当たると紺色がかる濃厚な黒色のマッシュヘアに、吸い込まれそうな大きく丸い瞳。
濃い色の髪に反する雪のように白い肌。
背はオレらより同じか、少しだけ低そうだ。
「あ、いや、うん…大丈夫」
「そう、よかった…」
普段見慣れない雰囲気の声の主に、一瞬吸い込まれそうになった意識を払い首を左右に振る。
ゆっくり階段を上がって、尻餅をついたままの隆明に手を差し伸べる声の主に、恥ずかしそうに隆明が立ち上がった。
ぐるりとオレらの顔を見て再度問いかけるように首を傾げる姿に、3人で自然と姿勢を正す。
「おれは、たかあきって言うんだ~!」
「おれ、けんと。2人にここ楽しそうだから教えたんだぜ」
「はじめまして、オレはみなと。よろしく」
隆明が握手の為手を出したのに合わせて1人1人手を差し出していく。
差し出された掌に、最初は驚いて3人の顔を見るが、すぐに表情を緩めて手を握り返してきてくれた。
「はじめまして、ぼくははるか。よろしくね」
握手した手を後ろ手に組み直し、柔らかく笑う表情に見覚えがあった。
つい先ほど、あの小さい開き窓から見た子だ。
「えっと…キミ、さっきここにいた?」
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