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「正確に言うとまだ彼氏じゃないの。でもイイ男に好かれようとしてるイイ女の魅力に、そろそろ気付くんじゃないかなーと思って」
悪戯っぽく上がる口角。唇の右端にあるホクロもきゅっと上がるのに見とれてから、悲鳴じみた声を上げてしまった。
「えぇえ!?榊って、クラスに僕一人だけだよ!?」
今、何が起きてる?『まだ』って…いやいや、まさか!
「そうだよ?クラス一のイイ男。これは嘘じゃないでしょ?」
「クラス一の?僕が?なんで…」
「覚えてないの?初めて喋った時、あんなに写真の感想言ってくれたのに」
夏休み明け、机に写真を広げている所に意を決して話しかけたのを思い返す。
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