第1話

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第1話

その活躍を見れば見るほど、辛くなってくる。 周りにどんどん抜かされていく。 そんな自分に耐えられへんーーーー 今日は8月26日。 俺の20歳の誕生日。 ピロン 誰かから連絡が来た。 ......寿々歌や。 お祝いメッセージとか、そんなんなんやろうな。 でも今は、あんまり見たくない。 今やと、寿々歌に頼ってしまう気がする。 これまで頼ってばっかやったから、今になってまで迷惑かけたくない。 そうして色々考え事をしているうちに、俺はいつの間にか眠りについていた。 「...ょーき!りょーき!!そろそろ起きたら~?」 「......ん?」 「崚行が寝てるなんて珍しいな?」 「......へ?」 ーーーーなんで寿々歌がここにおるんや...? 俺、確かさっきまで自分の部屋にいたはず。 やのになんで目の前に寿々歌が...? 「......寿々歌?」 「なに?」 「なんで、ここにおるん...?」 「...はぁ?もう、寝ぼけすぎ~!」 「え...あ......」 よく見たら、寿々歌の服装...... これ、天てれの時の衣装や。たぶん2012年の時のやと思う。 そしてここは...... 思い出した。楽屋や、NHKの。 うわ、懐かしいなーーーー じゃなかった!! なんで俺、こんな所にいるんや...... 考えていると、目の前の鏡に映った俺と目が合った。 ーーーー若い。 いや、若いというよりも幼い、か。 そこには、中学生時代の俺の姿が映し出されていた。 俺......タイムスリップしたんか!? つづく、
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