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第2話
ーーーーどーゆうことや...?
頭が追いつかへん。
さっきようやく20歳になれたかと思ったら、また中2に逆戻りかよ。
「......崚行?ホンマに大丈夫?」
よくみたら寿々歌も今に比べてちょっと幼い気がする。
「今日の収録いける...?」
「へ...?あ、収録か」
そうか。今、楽屋にいるってことは収録前ってことか。
「収録まであとどれくらい?」
「あと~...あ、まだ1時間もあるわ」
「そうか、」
ふと周りを見回してみると、楽屋にいるのは俺と寿々歌だけだった。
てれ戦時代、特に2012年度は俺たち2人だけってことは少なかったはず。いっつも玲音とか朱里とかもいたし。
とりあえず今の状況をできるだけ把握せな。
「......なぁ」
「ん?」
寿々歌はスマホを見ながら適当に相槌を打ってくる。
そうそう、こいつはこんなんやったわ。
「今日ってさ、、え~っと、何日やったっけ?」
怪しまれないように、慎重に慎重に。
「うわ~、なにー?もうわざとらしいわっ」
すると思ってもみない寿々歌の返事。
俺、いま日付聞いただけやんな?やのに何その反応?
すると.....
「今日は8月26日!長江崚行さんの誕生日ですー」
つづく、
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