2話:勉強って大切だよね

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…眠れない…やっぱり、怖い。 うーん…快眠方法は…やっぱり、抱きつくことかな?うんそうだ。そうに決まってる。 私は、早速取り掛かることにした。片臣が寝返りするタイミングを伺いながら、背中に抱きついた。あ、これわりと眠れそう… …あれ?そういえば…今日、土曜日だよね? 私が眠れない理由は、この土曜日が過ぎたらという不安でいっぱいだからだ。だって、土曜日が過ぎたら…テストだもの。 あれ?本当に来週? …先生は、なんて言った? 来週の月曜日、中間テスト…だよね? でも、ここで1つ疑問が出てくる。 …そう、やってない課題についての居残りについてだ。 そもそも…2日前に言う内容か?いや、違う。遅くとも1週間前には言わないといけない。 …つまり、盛大なる勘違いをしてたわけだ。 …なーんだ!単なる勘違いか? これで眠れる!いやあ…お恥ずかしいなあ… 私は、そう思いながら眠りに…つこうとした時だった。 「…神田…?」 やばい。片臣が起きた。 これは一大事だ。だって、あの片臣が起きたんだよ!?普通起きないよ!?いや片臣は普通じゃないんだけどさ! 片臣は、そのままの体制で私に質問した。 「…何、してるの?」 …そんなのもちろん… 「眠れないからね、片臣を抱きしめて寝ようかと!いやあ、我ながら天才だよね!」 「うん。天の災いだよね」 ため息をつきながら、片臣は毒を吐いた。 うわあ…事実だとしてもわりとグサってくるぞこれ…童顔ショタボ低身長の片臣に言われたら尚更くる…目覚める…というのは嘘だ! 私が1人項垂(うなだ)れていると、片臣は向きを変え私と抱き合う体制になった。待って、こいついい匂いする。石鹸みたいな匂いがする。女子力高いな片臣。 そう思いながら見ると、片臣は眠っていた。私も寝よう。眠い。 そう思いながら、目を閉じた。 …閉じても、しばらく眠気覚めてるんだよな、これ…そうだ、素数数えよう。 2…3…5…7…11…13…17…19…23…29…31…37…39…41… …ダメだ、眠れない…すまない、私は眠れないようだ… 羊?いや、あれは1回実践したからやめよう。眠れないどころか逆に目が覚める。 …片臣の懐に頭突きをする勢いでみぞおちを叩きこむ? …いいねそれ!よし実践だ! 善は急げ、ハイ頭突き! 「ゲホッ!?ガハッ…神田、起こすのやめ…て」 その言葉を聞いた直後、私は眠りについた。
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