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そういえば、自己紹介がまだだった。
私の名前は神田菜穂。ただの変人な高校生!
「あなた達!何を騒いでいるのですか!」
この理科の先生が弥生 由美先生。由美て名前だから、由美ちゃん先生って呼ばれてるよ!え?弥生関係ない?んなこと宇宙に捨ててしまえ。
「あ、男子2人組が叫びました。神田と私は関係ないです」
私に対して過保護な女の子、この子は、幼なじみの原田瑠美ニックネームは原ちゃん!可愛いよね?可愛いよな?
実は顔面偏差値が高くて、外見はモテてる。この野郎め。あいつ、モテない同盟の1員じゃないのか!?まあ、私はそんなに興味ないけど!
「はあ!?俺たちに罪なすりつけんなよ!」
んで、年中怒っているカルシウムが足りないこいつの名前は、新井悠太。新井という名前に似合う怒りっぷりだ。ん?どこがって?新井って荒いとも書くところで察して。
「どうでもいいから…寝させて…」
そして、明らかに寝起き状態のこいつは、片臣海。海って名前、私たちの中では珍しい部類だよ、うん。何でって?自然の部類に入る漢字の名前だから。終わり。
そして、現在自習になってしまい、まともに授業が受けれないのがクラスメイトだ。申し訳ない。だが、やめる気は……無い!
「…先生は…やっぱり、私たちが嫌いなんですか…?」
私は、目に涙を潤ませ、由美ちゃん先生に近づいた。そして、先生の母性が出た頃に合図を送る。誰にって?由美ちゃん先生以外の3人だよ。
由美ちゃん先生が焦り始め、私たちは内心ウエーイ状態だった。今だ原ちゃん!追い討ちをかけるのだ!
「先生…これでも、私たち、頑張っているんですよ…?いつも忘れちゃうから、中間で、挽回しようとしてて…う…うう…」
待って、原ちゃん、そんなに演技上手だったっけ!?
前に見た時より上手なんだけど…こいつ前世はなんでも屋か…?
男子2人組も、泣き真似をしながら嗚咽を漏らし、いかにも泣いてます感が滲み出ていた。ナイスだ諸君。このまま続けてくれ。
「…今回だけですよ!課題はきちんと提出するように!廊下で叫ぶのもやめてくださいね!」
そう言い、由美ちゃん先生は授業を再開しに理科室へ戻った。あと20分だけどね。
勝利が確定した瞬間、片臣が寝始めた。
安らかに眠れ、片臣よ…
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