ある男の一瞬

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ボールとバットが激突する衝撃が強烈な振動となって俺の腕に伝わる。あの時と今、違うのは球威に負けぬようひたすら磨き抜いたスイング。 スタンドの誰もが声を上げる。 櫻井は目を見開いていた。 快音を響かせ打ち込まれた打球は初秋の夜空に高く伸びていってそして……
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