晩秋
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狭いアパートの階段をいつもの通り、意味も無く数えながら降りてゆく。 雨にあたらないように停めてある自転車の簡易なカギをはずすと、 金属に触れた指先がひんやりと冷たい。 カギをしまい、まだ靄のかかっている道まで自転車をひいてくると、 朝の喧騒が耳をうつ。 また朝が来た。 僕の心なんてお構いなしに また新しい一日が始まったんだ。
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