8人が本棚に入れています
本棚に追加
泉のほとり
オガコはおとなしい、真面目な優等生。
すべての科目、満遍なく、きちんとやるという感じでしたが、
「オガコと言えばあれが得意!」というイメージは思い出せません。
しいて言えば、私の中では「音楽のリコーダーのテストの時、きちんと練習してあって丁寧にふけるなあ…」という印象。あんなものを家でまで練習してテストに備えるなんて、全く私にはできないことでした。
私は、3歳から10歳まで習わされたバイオリンも大嫌いでしたし
楽器を奏でるという行為に向いていない。
歌うのは大好きでしたが。
リコーダーの拭き口にそうっと唇を当てて、
上手に音を出すこともできないで
「ぴーーーっつ!」と素っ頓狂に外れた音を出してしまい、
後は笑って吹けなくなってしまうのです。
だからリコーダー(縦笛と呼んでました)のテストは、いつも散々でした。
それより、やっぱりオガコと結びつくイメージは、大きく体を左右にゆりながら、内股で歩くしぐさ。彼女は初等科3年生くらいまで片足に金属の補助具をつけていました。小児麻痺の後遺症とかで、片足が不自由だったのです。
彼女は感情表現があまりない印象でした。
笑ったり、ふざけたり、きゃっきゃするのをあまり見たことがありません。
5年生くらいの時、缶のペンケースが流行りました。
彼女がスヌーピーのペンケースを持ってきたことがあって、可愛いね、と話したら「スヌーピーが大好き」って言っていたのを覚えています。
へえ、オガコもそういうのあるんだ!と思ったくらい。
最初のコメントを投稿しよう!