絶対服従2

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 汗に濡れる額を手のひらで拭い、かき分けた前髪の隙間にキスを落とす。 「……生きてますか?」  白い肌を、真っ赤に上気させて、息の間から摂が言う。 「…………死んだ。ここは天国?」 「近いかもね。どこか、痛む……?」 「そりゃあ。でもへいき……バカみたいに優しかった、最高」 「……それがこの男の、作戦かもしれない」  本性は、暴君かも。照れ隠しの冗談に摂は笑いながら、気だるそうな仕草でノアの首を引き寄せた。 「そっかぁ、次が楽しみ……」 「次?」 「うん、次……いつかって訊きたそうな顔だね」 「まあ、それは」 「……シャンパンのボトル、もう少しだから片付けるのに協力してくれる?」 「ええ、もちろん」 「アイスも食べよう。一個は俺が無理だから、半分こね。クッキー&クリームって最初から決めてたけどいい?」 「いいよ」 「よかった。そうしたら…………もう一度、して」 「……すべて、仰せのままに」 <終わり>
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