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「……最近、シフト不規則なんで」  ちら、とクールな目元をくつろげて笑う彼の答えは、簡潔で素っ気ない。人見知り気味のキャラクターも、お気に入りの理由のひとつだ。特にこの系列のコンビニを贔屓にしているわけではなかったのだけれど、慧斗と知り合ってから何となく、他の場所でも看板を探すようになってしまった。 「せっかくの日曜日なのにね」  サービス業の休日はたいていウィーク・デイで、土曜や日曜に休めることはほとんどないだろう。彼の恋人は日勤と夜勤を繰り返す不規則な就業スタイルだが、日曜だけは固定の休日なのだ。 「はあ、まあ、でも……」  慧斗は摂の言葉を考えるように、それから何を言おうか言葉を探すように口篭もり、 「……しょうがないっつうか」  結局はそれだけコメントして目を伏せる。 「いいなあ、慧斗くんは。乾も」  摂の言葉にまたちらりと笑うだけの控えめな青年は、あの飄々とした後輩を篭絡した人物だった。     
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