絶対服従2

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 彼がそうするごとに模様を変化させる、枕に広がったゆるやかな髪のウェーブ。消えかけの蛍光灯のように強弱をつけて、目を細めたり開いたり。鼻をひくつかせ、顎を上げ、薄っすら開いた唇からすうう、はああ、吐息を漏らし続ける。 「摂……できるならこのまま、氷漬けにしてしまいたいな」 「イヤ。寒いのはいや……」  うっとりと、ノアより遠くを見つめている摂の目。茶色よりずっと金色に近い睫毛の間から、鈍く潤んだ瞳が光っている。ベストショットはコンマ一秒のレヴェルで更新されていき、その度ノアを感激させずにはいられない。 「信じられないくらい、きれいだ……」  ありきたりな賛辞は、きっと聞き飽きている彼だろうから。 「おいで、ベイビー……」  摂はバレエダンサーのようにまろやかに腕を伸ばし、絡め、脚を開く。  ゴムの中の自分が、きつくなるのが判る。ノアは陶然とした気分のまま、摂に身を沈めた。 「ダーリン……」 「…………んっ……あぁ」  狭い内壁を、時間をかけて篭絡する。  無理、と言われれば一度引き、角度を変えて慎重に挿入していく。時々は摂の素肌に唇を当てて、吸い、うっ血を作ってやりながら。 「せす、って、呼んで……」 「……うん?」 「S……E,T,H,Seth……Repeat after me」 「Seth」  命令には従順なノアに、ふふふふっ、身をくねらせて摂が笑う。 「ベッドの中では、誰にも呼ばせたことないんだ」 「なぜ?」     
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