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アリ
いつも、地べたに這いつくばってるだけの生命体だって空に憧れるのだ。
顔を上げることすらおこがましいと思い込む毎日に死にたいを連呼。
永遠と働かせられ、アリのように人間様には見向きもされない。
踏み潰されるだけの人生だ。
アリのような休息はなく、アリのように人のために身を焦がす真似をしたいとは思わず、ただ毎日に疲れているだけなのだ。
毎日、考えることがある。
毎日、どうすればいいのかと最善を尽くそうとする。
出来てればいいのに、出来ていないものだ。
ほら、誰だってそうだ。
お前だってそうだ。
お前だって地を這うアリのような存在なのだ。働かせられて、感謝しております。
あなただって働かせられていくアリの1匹に変わるのだ。
風が気持ちいい。
空が美しい。
髪がまいあがる。
空を見上げた。
瞳には夜と夕方の間の空、星と夕日が同居し月が顔を出しているその瞬間がうつくしい。
アリだって空を飛べる。
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