彼方より

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遥か昔のことだ。 この地球上に、多種多様な生物が生まれた。皆、自分が生きるために他の生物を殺し、食べることで命を繋いだ。 そのうち、確実に食糧を得るために群れで行動する生物が現れた。その生物のうち、さらに確実に獲物を仕留めるように、また自分たちの生活のために道具を使う生物が現れた。 その生物は、他のただ生きるだけの生物よりも少しだけ知能が発達していた。 ある日、大気を揺るがす聞いたことのない音が響き渡った。多くの生物たちは逃げ惑い、恐れ慄いた。 少しだけ知能の発達している生物は、これが空から聞こえることに気付いた。逃げるよりも、知的好奇心が勝った。 その群れは空を見上げた。 段々と大きくなる音と共に、見たことのない物が雲の隙間から現れた。そして地上へと降り立つと、中から見たことのない生物が出て来た。そして群れからメスを連れて行き、すぐに解放した。 見慣れない物を毎日のように見ていると、それが当たり前になり生物たちは気にしなくなった。 しばらくすると、空から降り立った物から、知能が発達していた生物が複数出て来た。驚くことに、その生物は高度な知能をもっていた。
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