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「あー。
そーいえば、仕事が多忙だそうで毎回来ませんねぇ。
まぁ、何か我々の手に負えない事態になれば、来てくれるでしょう。」
その口振りだと、今迄1回も来ていないな。
某有名菓子メーカーのキャラクター・ペ○ちゃんの様に、死んだ目で「テヘペロ☆」と、舌を出すヨハネス。
そんなにユルユルで大丈夫なのだろうか。
とても不安で仕方ない。
訝しげにヨハネスを見ていると、其れに気づいたヨハネスが、心外とばかりに頬をプクリと膨らませ
「そんな顔で見ないでくださいよ!
貴方の専属ディーラーは、なんとこのヨハネスさんなんですよ?
大舟に乗ったつもりで、ドンと構えちゃってくださいよ~」
近所のおばさんの様なノリで片手を肘にあて、もう片方の手をパタパタとさせるヨハネス。
段々、乙緋子に似てきた感じもする。
と、云うかさっきからボディーランゲージが激しい。
動きが五月蝿い。騒々しい。
さらに冷たい目線をヨハネスに向けていると、其れに比例する様にどんどんヨハネスのテンションが上がっていき、挙句の果てに謎めいた盆踊りを踊り始めたので、私はヨハネスに手鏡を投げつけ、彼が持ってきた本を手に取った。
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