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「それで、どうします？」
「どうするって？」
田辺の質問の意味が分からない。
「会いますか？」
今度は単刀直入な表現だった。
そうか。
名乗り出たと言う事は、次は「会う」という段階になるんだな。
「そうだな」
田辺と同じクラスというのだから後輩か。
その自己申告してきた奴に会ってみるのも悪くないかな。
「会うのか！？」
意外にも、武威が驚いた声を上げている。
「後から名乗り出るなんて、怪しいと思うけどな」
口調も表情も刺々しい。
そんなに目くじら立てるような事でもないのに。
「会うよ」
納得がいかない、というような顔をしている武威に落ち着いた声音で告げる。
武威が不満に思うのは分かるけど、オレにも会う理由がある。
「どういうつもりなのか、聞きたいし」
何より、それが一番だった。
実際に会ってみて、真意を知りたい。
そうやって武威が心配してくれるのは嬉しいけど、田辺の言う奴に会ってみたいという誘惑には勝てなかった。
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