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 それにこんな事は、元々山岸にしか話せないんだよな。  オレの曖昧な気持ちを知っていて、ちゃんと話を聞いてくれるのなんて、今のところこいつだけなんだから。  たった数日前に、嘘を吐いて近づいてきた後輩しか相談相手がいないなんて寂しすぎるけど。  改めて思うけど、オレって友達少ないよな。  どうでも良い事を喋る相手には不自由しないけど、悩みを相談できるような友達は本当にいない。  武威以外となると皆無だ。 「武威に、抱かれたいって思うようになるまで近付くな的な事を言われた」 「えぇ!?」  さっきの動揺からやっと落ち着いたのに、またしても驚きまくりの山岸は、今度は持っていた烏龍茶の紙パックを握りつぶしていた。  何度も言うようだけど、生徒会を辞めるかどうかを訊きに行ったのに、どうしてあんな宿題を出されてしまったのだろう。  しかもあの言い方だと、オレが抱かれたいと思わない限り、武威に近寄れないってことじゃないか。  それは困るぞ。  今すぐ訊きたい事があるのに、この事実上の絶交宣言は本当に困る。  だけど、そう簡単に応じられるような内容でもないしな。  どうしたらいいんだ。
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