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第1章 はじまり
僕の住む城の近くには、森がある。
その森に住んでいるのは幼馴染で、僕の初恋の相手だ。
「今日で振られたのは、何回目だろう?」
好きな人がいるという理由で、もう何回も告白しては、断られ続けている。
でも、誰かと付き合っている風には見えないし、小さい時から一緒だから、
これと言って思い当たる人物が思い当たらない。
毎回のことながら、「なぜ僕じゃダメなんだ。」と、ため息をつきながら城へ帰ると大騒ぎになっていた
あまりに騒がしいから、城のみんなから話を聞いてみると、悪さをする魔王が国に現れたという。
頷きながら僕は思った。
これは、チャンスなんじゃないか?
魔王を退治する、かっこいい自分を見せれば、幼馴染の彼女は、
僕に振り向くのではないかと。
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