『神』についての仮説

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「うむ。先人の研究でT.K.Gが『卵かけ御飯』だということが判明しているな」 「はい。……あ、ということは……」 「そう。同じ理屈だよ」 「なるほど。では、M.M.Oは?」 「M.M.O《もろみ・味噌・おにぎり》だ」 オズボーンは不敵に笑う。 それから、さらなる文章を引用した。 《M.M.Oとは言え、その世界は奥が深い。 極めるには長い時間がかかる。 だが、俺は極めたんだ。 神だって何体も倒したことがある》 「そう。『俺』は料理人・おにぎり職人だ。おにぎりを極めし、おにぎりマスターだよ」 「なるほど。あ、そして、ここに『神』の文字がありますね」 「いいところに気づいたな。そういうことだ」 「料理人の神? でも、神を倒す?」 「逆転の発想をしたまえ。まずは神を置いておきたまえ」 「どういうことですか?」 「簡単だよ。料理人の倒すべきモノとはなんだ? 厨房の敵。それは今も昔も変わらんだろう」 「まさか、……ゴキブ……」 「そう。Gだよッ。はるか太古より生き延びてきたヤツ等だ。大崩壊(インパクト)前にもヤツ等がはびこっていたことは生物学の研究で明らかだ」 「なるほど。……ち、ちょっと待ってください、教授。それじゃ、まさか『神』とは……」     
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